体育館というだけで広い場所を想定はしていましたが、更に用具倉庫らステージ•ギャラリーといった場所まで使い倒してあって広さにびっくり。 広いが故に最初の糸口を掴むまでにかなりかかったものの、解き応えがあり大満足の作品でした。 毎回似通った感想で恐縮ながら、本当に自分がその場でやってみているような臨場感がとても好きだとどうしても言いたくなります。 特にバスケットボールでシュートを打ったり、卓球で壁打ちをしたりという、その競技本来の動きを使っている点が非常に魅力的でした。 あとは人形！先に出てきた人間サイズの大きな物が人形用のミニチュアアイテムとなって出てくるというのがいつもより多かった気がします、とても可愛らしかったです。 既に指摘もあるようですが、ステージ横の回転ハンドルが何を変化させる物なのか伝わりにくかったかと思います。 変化を探すのもプレイヤースキルの1つかもしれないけれど、それをやらせるにしては少々広すぎるように思いました。 最初の1回だけ変化箇所のムービーを挟むか、もしくはハンドル付近に何の装置なのか名称の貼り紙でもしてあればその解りにくさが解消できたのかなという気がします。 あとは些事とは思いながらも、グラフィックの殆どが素晴らしかっただけにテニスラケットだけは笑ってしまった…通常グリップテープって表層だけだし仮に元グリップまで剥がしてもああいう状態にはならない、野球のバットか何かと同様のイメージで描かれたのかなぁと思ってしまいました。 でもそのお陰で違和感が強く、この部分に何かしなければと気づきやすくなっていたので、ゲームとしてはかえって目的が解りやすくなっていて良かったかもしれません。 レビューにストップウォッチに対しての不満の声が数件あるのが気になりました。 そこまで精密な反射を要求される物でもなく、無茶な入力方法ではないと思いましたが…まさかコ●マに気づかず後半部分を揃えようとされている…？万が一それだとしたら無理すぎるというのも納得。笑

本編で２回ほどですが。 おまけは頑張って、ノーヒントでしたけど（シャトル被りは傘小僧っぽくて吹き出しました）。 こちらのゲームはBGM、SEともにOFFでのプレイになってしまいますが、視覚で確認できるので助かります。 ラケットやバスケのシュートなど、動きそのものがヒントになっているのは目新しく感じました。 ただ、舞台の電源？は、触っても舞台上に変化がなかったように思いましたが、ライティングが変わるとかあれば良かったように思います。 とはいえ、慣れてきたのか、ヒントを認識できるスピードが上がってきましたし、やりごたえのあるボリュームでした。 ストップウォッチは、ジャスト（.00）でなくても大丈夫だったのでしょうか。意地で.00にしましたが、ちょっとだけリアルより遅めだった感覚がありました。

謎解きの難易度は中程度からやや優しめ。基本的には手がかりが直接的に提示されているのでなんとかなる。マップは思ったより広く謎解きも多いので1時間以上遊べる。操作性には問題ないが視点移動が直感的でなく移動量が多いので面倒。 体育館にある器具をうまく使っていて様々なギミックを使うのが楽しい仕掛けが満載されている。しかしピアノの手がかりに気がつける人はいないのではと感じる。自分はふと思いついて入力したら正解で驚いた。他にもやや強引と感じられるものもあるが、まあ許容範囲で概ねサクサク進む。なかにはユニークな手がかりの提示や入力部があり、ちょっとまとまりない感じだが、体育館という設定上仕方がないのかも。ちょっとしたゲームっぽいものがあったりと基本的にはよく考えられている。他にはないアイデアも満載で脱出ゲーム好きなら絶対に楽しめる作品だろう。文句なくお勧め。次回作にも期待しています。